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tenbin128_128住宅ローンが支払えず滞納しているが、将来的には確実に返済することができるという場合、マイホームを守る方法として個人再生(個人版民事再生)の住宅ローン特則を利用することで、住宅ローンの支払いを見直してもらい、マイホームを競売や任意売却から守る手段があります。今回は個人再生のメリットデメリットを紹介しますので、利用を考えている方は参考にしてください。

個人再生を利用するメリット

個人再生を利用するメリットは下記の通りです。

  • マイホームを手放さずに済む
  • 借金の減額ができる
  • 借金の理由が問われない
  • 職業の制限がない

マイホームを手放さず住む

個人再生は、自己破産とは異なりすべての財産を処分するというものではありません。そのため、不動産という財産であるマイホームを手放さずに住みます。

もちろん、手続きの際に住宅ローン特則を利用する旨を裁判所へ申し立てる必要はありますが、住宅ローン特則を利用することで、住宅ローンの返済期間の延長や他のローンが支払い終わるまで、利息だけでの返済などが認められます。

注意点として、個人再生を利用すると借金を圧縮することができるのですが、住宅ローンは圧縮されず返済期間の延長となります。

借金が減額できる

個人再生を利用することで借金を原則として5分の1まで減額することができます。ただ、減額した分を3年~5年以内に計画的に返済をしなければいけません。

複数の業者から借り入れをおこなっており、その返済のせいで住宅ローンを返済できないとなっている方は利用を検討するのも手です。

借金の理由は問わない

借金をする理由は人それぞれですが、個人再生の場合、どのような理由で借金を作ったとしても、利用することができます。

例えば、ギャンブルや浪費癖が原因の借金であったとしても、個人再生を利用することは可能です。

職業の制限がない

個人再生は、自己破産とは異なりますので、個人再生を行ったとしても一定期間、職業につけなくなるという制限はありません。

例えば、弁護士が自己破産をした場合、一定期間は弁護士として活動をすることができないのですが、個人再生ならこの縛りはないのです。つまり、個人再生をしたあとに職もなくすという心配はありません。

個人再生のデメリット

個人再生を利用するデメリットは下記のものがあります。

  • ブラックリストに名前が載る
  • 連帯保証人に迷惑がかかる
  • 官報に名前が載る
  • 誰でも利用できるわけではない
  • 不認可だと自己破産手続きとなる

ブラックリストに名前が載る

個人再生の場合、結局のところ借金を5分の1まで圧縮しますので、債務整理をしたとして信用情報機関のブラックリストに名前が載ります。

これは、住宅ローン特則を利用したのみで、借金を圧縮していなくてもブラックリストに名前が載ってしまいます。

そのため、ブラックリストから名前が消える5年~10年の間は新しくローンを組むことができなくなります。マイホームは手放さずに済むものの、当分の間は新しくローンを組むことができないのは大きなデメリットです。

連帯保証人に迷惑がかかる

住宅ローン特則のみ利用する場合は特別関係ないのですが、住宅ローン以外の借金を5分の1まで圧縮した場合、連帯保証人に迷惑がかかります。

つまり、個人再生をして免除された分、連帯保証人が代わりに借金を返済することになります。しかも、連帯保証人は肩代わりした分の費用を、個人再生をした人物へ請求することができません。完全に自腹を切ることになります。借金の支払いを回避する場合、連帯保証人も個人再生を利用するか自己破産をするかしかありません。

住宅ローン以外の借金が原因で個人再生を利用するのであれば、連帯保証人と事前に話あう必要があります。

官報に載る

個人再生を利用したことは、政府が発行する官報に載ります。この際、住所、氏名なども載ります。

悪徳業者の多くが官報に目を通していますので、一定期間、悪徳業者からの営業が来る可能性が極めて高くなります。

誰での利用できるわけではない

例えば、無職だけど個人再生を利用したいというのは認められません。

個人再生は、借金の額を減額はするものの、3年~5年をかけて計画的に減額された分の借金を返済する義務を負います。つまり、収入が全く期待できない、返済能力のない無職の人間が利用できるわけではないのです。

また、住宅ローンを除いて5千万円以上の借金を抱えている場合は、個人再生を利用することができないのです。

不認可だと自己破産手続きになる

個人再生は誰でも利用できるわけではないに関連するものですが、もし個人再生の申し立てを裁判所にして、不認可だった場合、自己破産しか道がなくなります。

もちろん、住宅ローン特則のみを利用するために、個人再生の申し立てをするのであれば、心配は無用なのですが、他の借金を減額するために個人再生を利用する際には注意が必要です。

自己破産をした場合、繰り返しますが、不動産であるマイホームを処分する必要もあります。

まとめ

個人再生というのは、マイホームを守る手段としてはとてもメリットの多いものなのですが、必ずしもメリットだけではなりません。デメリットも存在します。

住宅ローン特則を利用するためだけに、個人再生を利用しても、信用情報に傷がつきますので、ローンを組むことが5年~10年は難しくなります。近年では、携帯電話もローンで購入する時代なので、一括で購入しなければいけなくなります。

また、借金の原因が何であろうと個人再生を利用して借金(住宅ローンを除く)を圧縮できますが、そのしわ寄せが連帯保証人に及びます。

そして、最後の手段の数歩前の手段なので、個人再生でも失敗をしたら、自己破産となります。そうなれば、マイホームを守る手段はなくなるといっていいでしょう。

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