Pocket

お金がないから任意売却、もしくは競売、個人再生を利用するわけですが、そもそもなぜ住宅ローンの支払いが難しくなるのでしょうか。もちろん、病気や離婚、失職などが原因で支払えなくなる可能性がありますが、それ以外の理由で支払いができない理由を考えていきましょう。

借入可能額と返済可能額の違い

住宅ローンは、数十年にわたり毎月返済をしていくものですが、ローンが組んだ時に働き盛りの20代後半だったとしても、返済が完了する頃には退職して年金生活をしている可能性が高くなります。つまり、人生設計に合わせて無理のないローンを組むことがなによりも重要になります。

そして、ローンを組んで住宅を購入するさいに、いくら借りることができるのかという「借入可能額」を重視してしまいます。借入可能額というのは、申し込む人の年収などから算出します。しかし、この金額と実際に毎月返済をすることのできる額、つまり、「返済可能額」というのは大きく異なってきます。

どうせ借りることができるのであれば、借入可能額ぎりぎりまで借りてしまう人がいます。その場合、毎月の返済額がのしかかりかねません。

つまり、ローンを組む前に冷静に返済シミュレーションを立てない結果、毎月いくらくらいまで返済できるのかを読み間違えてしまうと、返済が困難になってしまいます。あくまでも、毎月確実に返済できる範囲で帰る物件を選ぶのが鉄則になります。

特に住宅に関してですが、大きな買い物です。そのため、日ごろから節制していても金銭感覚が鈍ってしまい、気が急に大きくなってしまい、返済スケジュールを考えずに高い物件選んでしまいます。そして、後から返済に困ってしまうなんてことがあります。

つまり、借入可能額=返済可能額という考えで借入をしてはいけません。借入可能額いっぱいでお金を借りてしまった場合、返済に困ってしまうケースが一般的です。これが住宅ローンの落とし穴といえます。

借入可能額と返済可能額の具体例

  • 年収500万円
  • 返済可能額:月々10万円
  • 返済期間35年
  • 金利2%
  • 返済負担率(収入に対する年間返済額の割合)30%

この場合の借入可能額は3774万円になります。

金利が3%の場合、3248万円まで借りいれをすることができます。

つまり、借入可能額は3774万円~3248万円となります。

では、月々の返済額はどうなるかといいますと、12万5000円となります。返済可能額を25%以上も上回ってしまいます。

返済負担率25%まで引き下げれば返済能額は3146万円(金利2%)~2708万円(金利3%)、月々の返済額は10万4200円となります。これにより、返済可能額に近づきます。それでも予定よりも年に5万円は多く支払ことになります。

借入可能額と返済可能額はまったく別物であるものの、金融機関や不動産業者は問題なく返済できると口にしますので、後から住宅ローンの返済地獄に悩まされてしまうわけです。住宅ローンの判断は、自分で冷静に返済計画を確かめて判断を下さなければなりません。

まとめ

住宅ローンを借りるときに問題になるのが、借入可能額と返済可能額の差です。

借入可能額は、銀行が貸してくれる金額です。そして、返済可能額は債務者が返済できる金額です。

借入可能額と返済可能額は全く異なるものとして、借入可能額いっぱいまで借りてしまうと返済が困難になってしまいます。

Pocket