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ghost128_128住宅ローンの支払いが困難な場合、個人再生というものを利用することで、マイホームを残しつつ、借金を圧縮して返済していくという方法になります。では、完全に借金が免責される自己破産を選択した場合、マイホームを残すことができるのでしょうか。今回は紹介をしていきます。

自己破産とは?

自己破産とは、個人再生と同じように裁判所へ申立て認められることにより実行されるものです。

裁判所が借金の支払いがすべて不可能であると認めた場合、返済の免責が許可されます。この免責が許可された場合、税金などの一部の支払いを除き、すべての債務を支払う必要がなくなります。

つまり、借金が0円になります。

一定以上の財産がある場合

自己破産をするとき、一定の資産を持っている場合、それは管財事件となります。

一般的に、清算する財産が20万円以上ある場合、管財手続きが取られます。これにより財産が差し押さえられ債権者に換金されて分配されます。もちろんですが、自家用車、マイホームを所有していると、それは財産ですから差し押さえられて換金されます。

マイホームは、管財事件になれば破産管財人により、競売もしくは任意売却にかけられて処分されてしまいます。

つまり、自己破産をするとマイホームを守ることはできないのです。結局は、競売か任意売却どちらかを選ぶ必要が出てくるのです。

同時廃止になる可能性は?

同時廃止とは、差し押さえる財産がない状態です。

住宅ローンの負債がたくさん残っており、マイホームを差し押さえて処分をしても、意味がない場合、同時廃止になる可能性があります。

いわゆるオーバーローンという状態で、簡単に言ってしまえば、マイホームの時価よりも住宅ローンの方が多い状態のことをいいます。

一般的にマイホームの価格より1.5倍以上、住宅ローンが上回っていれば、そのマイホームは資産としてみなされないのです。

これは裁判所により異なりますが、1.5倍~2倍以上、住宅ローンが上回れば、そのマイホームには資産価値がなくなりますので同時廃止が適用されます。

マイホームに住み続けられる?

前述のとおり、資産価値がないマイホームは同時廃止として自己破産をしても、破産管財人によって差し押さえはされません。

しかし、残念ながらマイホームに住み続けることは不可能です。あくまでも自己破産手続きの中では、マイホームは処分されないだけのはなしです。

つまり、抵当権を持っている住宅ローン債権者がマイホームを競売にかけて処分するだけであり、競売にかけるのが破産管財人から抵当権を持つ住宅ローン債権者に代わるだけです。

自己破産ではマイホームは守れない?

一般的に、自己破産をした場合、担保を持っていない債権者は裁判所からの配当が出るまで何もすることができません。

しかし、住宅ローンの場合、マイホームに抵当権を設定していますので、マイホームを担保として持っているわけです。この抵当権がありますので自己破産の手続きを始めたとしても、裁判所から配当が出るまで待つ必要はなく、さっさとマイホームを競売にかけることが可能です。

これを別除権といいます。

住宅ローンだけを残す方法は?

オーバーローンになり、同時廃止となったのだから、破産管財人は競売にかけません。

そうなれば、住宅ローンの債権者と交渉をして、別除権を行使させなければマイホームを残すことができると考えるかもしれません。例えば、住宅ローンを完済まで支払うという交渉です。

住宅ローンの債権者としては、安く競売にかける必要もなくある意味ではメリットのある話なのですが、自己破産をした場合、特定の債権者にのみ返済を続けるということはできませんので、この方法は利用することができません。

つまり、何をどのようにしても、自己破産をしてしまうとマイホームを残すことができません。手続きの違いはあれ、売却されてしまいます。

まとめ

自己破産は、個人再生と似ているのですが、マイホームを残すことができません。

すべての借金を免責することはできるのですが、その過程で20万円を超える財産は破産管財人によって処分されてしまいます。

また、資産価値がないとマイホームが判断されたとしても、破産管財人が処分せずに住宅ローンの債権者が処分することになるだけなのです。

つまり、自己破産ではどのようにしても、マイホームを残すことができません。

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